イラストレーター森本レオリオの仕事(テレビ番組のイラストレーター)

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「犬神家の一族」逆さ足の正体は誰?簡単なあらすじ/ネタバレ/原作・映画・ドラマで違う名シーンの真相/スケキヨの正体とは/イラスト

あの逆さ足は誰?『犬神家の一族』映画と原作の違いを徹底検証。ポスターイラスト

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スケキヨとは誰?死体が逆さま湖に浮く理由/湖に突き出た足の秘密…/イラスト

映画『犬神家の一族』で特に印象的な、湖面に逆さまに浮かぶ足のビジュアル。これはDVDジャケットなどでも頻繁に使われる代表的な一枚です。あの逆さになっている人物、つまりスケキヨとは誰なのか、まずは作品の概要とともに詳しく見ていきましょう。

 

よくDVDに使われるジャケットと、若干背景は変更してあります(奥側の景色など)、あと「犬神家の一族」の文字は別レイヤーです。書体にも著作権がございますので書体も若干変えてあります。

あらすじ:信州・那須湖畔で起こる恐るべき連続殺人

物語は、信州・那須湖畔にそびえる名家・犬神家の主人、犬神佐兵衛が他界したことから始まります。遺言状が公開されるまでは誰にも相続されないという条件を提示された家族たちは、遺産争いに胸を膨らませながらも疑念と緊張に包まれます。

そこへ名探偵・金田一耕助が呼ばれ、犬神家に残された不正の糸をたぐっていきます。登場人物の間には複雑な血縁関係が張り巡らされ、やがて連続殺人事件へと発展。暗い欲望と怨念が絡み合う大人のミステリーです。

血縁関係のもつれや愛憎劇が複雑に絡み合い、次第に「見立て殺人」という一連の謎解きへと展開します。

 

青沼シズマが逆さまになっています。浮いているわけじゃなく、湖の地中に刺さってます

あの湖に突き刺さるように浮かぶ逆さ足の持ち主は、犬神家の次男・犬神佐清(愛称:スケキヨ)を名乗る人物です。戦地から顔に傷を負って復員した彼は、母・松子の手で作られたゴム製のマスクを被り“仮面男”として登場します。

ところが、湖に逆さまに突き出た足の正体は、偽者のスケキヨ。つまり、復員して戻ってきた本物の佐清ではなく、別人が上半身を湖に沈められ、足だけを残されるという残虐な状況で発見されるのです。

この演出は物語の重要な見立て殺人(犬神家の家宝「斧=ヨキ」「琴=コト」「菊=キク」に見立てた謎解き)の一環で、「斧」の象徴として脚だけを見せるという巧妙な演出になっているのです。

 

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似顔絵プロ/森本レオリオ

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テレビ番組のイラスト/森本レオリオ

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なぜこのシーンが強烈に記憶されるのか?湖面から逆さまに突き出た“斧”を象った死体のビジュアルは、作品の象徴的なシーンです/原作にあるのか

映画やドラマの数あるシーンの中でも、湖に突き刺さった逆さ足は視覚的インパクトが非常に強く、作品全体のテーマである“見立て殺人”のメタファーとして鮮烈に記憶されます。まさに「スケキヨ」の象徴ともいうべきこの映像は、多くのリメイクや資料で再現され、象徴的な場面として語り継がれてきました。

原作(横溝正史)では、舞台は初冬。湖は凍っており、死体はパジャマ姿で氷に突き刺さる形で発見されます。その脚だけが水面(氷面)から見え、胴体は水中に沈んでいるという描写です。これは遺産相続のヒントである「斧=ヨキ」を表現する“判じ殺人”の一環で、本物の犬神佐清は絞殺された後に逆さにされる演出がなされています

 

映像化比較:1976年版と2006年リメイクの違い

1976年版(市川崑監督、石坂浩二主演)

このオリジナル映画で初めて“湖から逆さ足”のシーンが映像化され、その衝撃的なインパクトから日本映画史に残る名シーンとなりました。演出は原作の雰囲気を踏襲しつつ、「斧」が死体に刺さっている殺害方法を採用し、判じ物という要素は曖昧にされました 。

2006年版(同じく市川崑監督・石坂浩二主演リメイク)

30年後に製作されたリメイクも脚本・演出はほぼ同じですが、キャストは新たに一新(一部再出演あり)。スケキヨ(犬神佐清/青沼静馬)役には尾上菊之助が起用されています。死亡方法やビジュアル演出は1976年版を踏襲する形で、逆さ足シーンも忠実に再現されましたが、判じ物としての意味合いはより曖昧になっています

 

最新のテレビドラマ(NHK 2023年版)と原作再現

NHKの2023年版では、原作の「凍った湖に立てられた死体」を忠実に映像化する構成が取られ、凍結した湖面から脚だけが突き出ているビジュアルを再現しました。監督・脚本は原作に則しつつも、過去の映像化作品に対するオマージュと現代的解釈を加えた新演出を採用しています。現場での実際の氷湖撮影が実現し、原作の雰囲気に肉薄する映像となりました。

 

スケキヨ役・キャスティングと人気比較

歴代スケキヨ(犬神佐清/青沼静馬)役を務めた俳優は多く、人気の投票では1976年版のあおい輝彦が1位に輝いています。2006年には尾上菊之助が演じ、独特のマスク美と存在感で注目されました。テレビドラマ版では賀来賢人や渡辺佑太朗などが起用され、制作ごとに個性的な解釈と演技が話題になります。

 

総括:原作と映像化、それぞれの「逆さ足」の意味

原作では、判じ物としての「斧(ヨキ)」を示すために脚だけを氷上に露出させる演出が施されていました。映像化作品では映像的インパクトを優先し、逆さ足シーンが象徴的なイメージとして定着。特に1976年版映画はその象徴性が強く、新旧ファンをつなぐ名場面となっています。テレビドラマなどで原作に忠実な再現がされるようになったことで、物語の奥深さと違いを楽しめるようにもなりました。

 

 

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