「マトリックス」の有名なシーン イナバウアー 銃弾を回避するポーズ シーン イラスト
映画「マトリックス」マトリックス避け/銃弾避ける シーン ポーズ イラスト
映画『マトリックス』(1999年)で最も象徴的なシーンのひとつに、主人公ネオが銃弾を避けるシーンがあります。これは通称「マトリックス避け」と呼ばれていて、ポップカルチャーにも強烈な影響を与えた演出です。
元の画像は16:9ですと、少々横幅が足りなかったので、左右の端の背景をオリジナルで描いて16:9サイズにしてあります。キアヌリーブスの足も見切れていたので、全身入るようにしてあります。この世で一つです。原画は1920×1080サイズ。
このシーンでは、ネオが敵エージェントの放った銃弾を、まるで時間がスローモーションになったかのように、身体を大きくのけぞらせて避けます。背中を反らし、腕を広げ、膝を軽く曲げながら重心を落とすような姿勢をとっていて、まるで重力や時間の制限から解き放たれているかのような不思議なポーズです。このとき、彼の周囲を銃弾がゆっくりと通り過ぎ、その弾道までもが視覚的に描かれています。
この効果を生み出したのが「バレットタイム(Bullet Time)」という革新的な撮影技術で、複数のカメラを円形に配置して一斉に撮影し、それをつなぎ合わせることで、カメラが人物の周囲を回り込みながらスローモーションが続く、という演出が可能になったのです。これにより、観客はまるでその場にいてネオの動きを360度から見ているかのような感覚を味わえます。
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映画「マトリックス」にて、「マトリックス避け」と呼ばれる仰け反って銃弾を避けるポーズ イラスト | テレビのイラスト
このポーズと演出はその後、映画やゲーム、アニメ、CM、コメディ番組などでも頻繁にオマージュされ、「マトリックス避け」はひとつの文化的記号として定着しました。今でも「マトリックスみたいに避ける」と言えば、多くの人があの背中を反らす独特な動きを思い浮かべるほどです。
他の映画や番組、MVなどでもパロディ化「マトリックス避け」
「マトリックス避け」はまさに映像文化の中で最もパロディにされてきたシーンのひとつと言っても過言ではありません。ネオがあのスローモーションの中で背中を大きく反らせ、まるでイナバウアーのような姿勢で銃弾を避けるあの名シーンは、公開直後から多くのバラエティ番組や他の映画、アニメ、さらにはCMやミュージックビデオでも何度も引用されてきました。
バラエティ番組では、お笑い芸人があのポーズを誇張してとってみせたり、思いきり反って転倒してしまうようなネタに使われることもあります。スローモーション効果をわざとチープに再現することで、あのハイテクな演出とのギャップを笑いに変えているんですね。たとえば日本のお笑い番組やコントでは、ワイヤーで吊られているのが丸見えだったり、動きがやたら遅すぎたりして、あえてバレバレな演出で「マトリックス避け」を再現するのが定番になっていました。
映画やアニメでも、たとえばアクションシーンで突然キャラクターがネオのようにのけぞって攻撃を回避する場面が登場することがあります。そのとき観客は「これはマトリックスのオマージュだ」とすぐに気づくわけです。『シュレック』や『カンフー・パンダ』のようなアニメ映画でも、ちょっとふざけたトーンでこの避け方を取り入れたシーンがありますし、ハリウッドコメディやアクションパロディ映画でもほぼお約束のように登場します。
つまり「マトリックス避け」は、ただの映画のワンシーンを超えて、文化的アイコンのような存在になったんです。そのポーズを取るだけで「マトリックスっぽい」と誰もが分かってしまう。それだけインパクトが強く、そして愛され続けているシーンなんですよ。
テレビ番組・広告・Yottubeチャンネルのイラストレーター森本レオリオ このホームページにつきまして
リアルイラスト/テレビワンシーン イラスト/illustration/森本レオリオ